依然として炸裂中のトランプ節とFX投資 その1

就任前も就任後も、依然として衰えることを知らないのが、トランプ米国大統領の「トランプ節」です。保守的な発言が多いトランプ大統領ですが、実は巨万の富を築いた実業家であるという点に注目する必要があります。実業家であるトランプ氏が大統領になると、FX投資にどんな影響が出るのかを考えたいと思います。

トランプ大統領らしさが出たのは、メキシコに進出している企業への発言です。メキシコからの移民を敵視していると言っても良いような発言が目立つトランプ節なので、それによってメキシコへの投資を断念した企業も出てきました。日本のトヨタ自動車も例外ではなく名指しで批判されましたが、トヨタがどんな対応を取るのかは流動的です。

このトランプ節から見えてくるのは、メキシコへの投資冷却化です。安い労働力とアメリカに近いという地の利をいかして、さらにNAFTAという自由貿易の枠組みに入っているのでメキシコへの進出は活発だったのですが、それにトランプ節は冷や水をかけました。直接的に考えられる影響は、メキシコペソの下落です。

トランプ大統領が最も気にしているのは、アメリカ経済の復興です。そのためには産業を創出して雇用を拡大して・・・という手順を踏んだものではなく、「アメリカ以外に投資するなら罰を与える」という中学生レベルの稚拙なものです。それでもアメリカ大統領という強大な権力を持っている人の方針なので従うしかないというのが世界の本音です。

その槍玉に上がっているのが、メキシコです。不法移民を多数送り出している上に貿易不均衡でアメリカに損害を与えていると名指しで非難しているので、その影響はメキシコペソの下落に表れています。

同じようにトランプ大統領から敵視された国は同様の運命をたどるでしょう。FX投資とあまり関係はありませんが、中国も貿易不均衡の指摘を受けているので中国経済の失速と相まって人民元の下落が続いています。メキシコよりも経済の規模が大きいので、こちらのほうが世界に与えるインパクトは大きいでしょう。

これよりも筆者が気になっていることがあります。それは、異常な株高です。これについては次回詳しくお話しします。