下手なナンピン、スカンピン


ナンピンが古くからある日本語であることを前回お話ししました。
その延長線上にある、とても有名な言葉があります。それは、「下手なナンピン、スカンピン」というものです。

スカンピンというのは、何となく語感でダメなことであるというのは伝わってきますね。全くその通りで、無計画・無根拠に仕掛けるナンピンは単なる感情的なものであって、それはスッテンテンになってしまう結果を生むだけという戒めです。

妙に語呂の良い言葉なので昔から使われていて、有名な相場格言のひとつになっています。

ちなみに、スカンピンになってしまう根拠というのは、「ナンピンに失敗すると損が倍になるのではなく、3倍になる」という意味が含まれているそうです。

確かにナンピンに失敗すると、後から建てたポジションの損失だけでなく、最初に建てたポジションで大きな損失が出ます。倍の損失で済むのではなく、3倍だという、こちらも戒めです。

日本には古くから米相場など、発達した金融商品がありました。今では当たり前になっている農作物のデリバティブ取引も、世界で初めて大阪の堂島で始まったとされています。古くから相場に親しんできた日本人なので、こんなにも深みのある言葉が生まれるのでしょう。