FXコラム 最近、中国の人民元を売買できる業者が増えました

一時期の勢いは無くなったとは言え、日本を抜いて世界第2位の経済大国となった中国。その中国で流通している通貨が、人民元です。

もはや死語(?)のようになってしまっていますが、中国は共産主義国家です。そのため通貨取引についても国が厳しく制限をしており、米ドルや日本円のように自由に売買はできません。

それをやられてしまうと韓国のような通貨危機が起きたり、経済成長を続けている競争力を削いでしまう懸念があるからです。共産主義国家と言いながら、実は中国政府にはかなり頭の切れる経済通が揃っています。
そんな閉鎖的な通貨だった人民元ですが、最近あちこちのFX取引会社で人民元と日本円の通貨ペアを目にするようになりました。

あれ?自由に売買できるの?と不思議に思われる方も多いと思います。

実はこの人民元には、2つの種類があります。1つは、国内で実際に流通している国内通貨としての人民元で、こちらは引き続き厳しい市場統制の管理下にあります。もう1つはCNHと呼ばれる人民元で、これは国際市場で売買の対象となっているオフショア通貨です。こちらであれば自由に売買ができるので、晴れて事実上のFXデビューとなったわけです。

スワップや変動幅などについてはそれほど魅力があるとは言えない状態ですが、何と言っても中国経済にはまだまだ成長余地があります。今の段階で人民元を保有しておくことは、中国の経済成長に乗っかることを意味します。その意味で買っておくのであればアリかも知れません。ただし、自由経済の国ではないので何が起きるか分からないチャイナ・リスクが付きまとうことだけは付け加えておきます。