存在感が薄い?ユーロの今後 その6

ユーロ圏の不安定化がもたらすユーロ安・・・いえ、ユーロ暴落のリスクにどう付き合っていくのか、その続きです。

ユーロ円という通貨ペアに注目してみると、ある傾向が窺えます。それは、ユーロ円相場でユーロ安が進むと節目で買い戻される動きがある、ということです。もちろん相場なので市場参加者が値ごろ感で買いに回っていることも考えられますが、それ以前にポジション防衛の注文が入っているという噂が何度もささやかれています。何でもその噂によると、日本は大量のフランス国債を保有しており、ユーロ安になると資産目減りを嫌ってユーロ円の買いを入れている・・・というのです。これが本当かどうかは別として、実際にそれを裏づけるような相場展開が見られることがあります。

市場というのは、こうした噂にとても敏感です。「日本の機関投資家がユーロを買っている」という噂が流れるだけで、市場参加者が一斉にユーロ買いに回るには十分なのです。つまり、特にユーロ円に関しては急激なユーロ安が進行したとしても、どこかの節目で押し戻される局面があるかも知れないと頭の片隅に置いておくと良いでしょう。順張りでイケイケ相場に乗っていると、思わぬ反転にやられる可能性があるということです。

いずれにしても、2017年のユーロ相場はユーロ圏主要国の政治的なマターに振り回されることは間違いありません。特にフランスの大統領選挙は要注目なので、ここでルペン氏が優位になったり、はたまた当選するようなことがあると、BREXITやトランプショックと同じような大相場が見られるかも知れません。

そうなった時にはユーロドルとユーロ円でユーロ売りポジションが「順張り」となり、逆に中道や左派勢力が勝つようであれば、様子見またはユーロ買いといったところでしょうか。

それ以外の時はテクニカル主導であっても、2017年のユーロ圏はそれが通用しないようなファンダメンタルズが目白押しです。ファンダメンタルズでのトレードがお好きな方には魅力的な相場が続くので、それを楽しむくらいの気持ちでちょうど良いのではないかと思います。

ただし、大相場に乗っかる時はくれぐれも逃げ足だけはお早目に。