存在感が薄い?ユーロの今後 その4

フランスがEUと距離を置き始めると起きることについて、今回もその続きです。

今すぐフランスがEU離脱ということはないと思いますが、アメリカがトランプ大統領体制になった初日にTPP離脱をしたのですから、ことが進み始めると一気に動くかも知れません。

その場合に備えたいのが、ユーロを震源地とする大荒れの相場です。EUに何かあると外為相場が大変なことになり、多くのFX投資家が傷ついたのは2016年のイギリス離脱を見ても明らかです。市場の大勢では「何だかんだ言っても残留するだろう」と思っていたものが、いざふたを開けてみると離脱勝利だったので、このサプライズが大荒れを起こしました。筆者もかなりやられましたが、全投資金を失ったという人もいました。

次にユーロ相場に何かを起こすのは間違いなくフランスなので、フランスの動向には注目が必要です。
それでは、フランスだけでなく他の国も続々とEU離脱と言い出してしまったら、ユーロはどうなるのでしょうか。

EU諸国に流れるきな臭い空気は、このままいくとEUそのものが崩壊するのでは?という論調も目立ちます。そもそもユーロという国があるわけではなく、悪く言えば寄せ集めです。アメリカや日本の経済規模に対抗するために欧州諸国が一致団結しようという趣旨で始まったのがEUなので、経済的なメリットで利害が一致しているからこそ維持できてきたのです。

それが各国の離脱が起きて通貨としてのユーロが弱くなってくると、投資家の目は冷たいもので世界中でユーロが売られ、大暴落するでしょう。もしかすると通貨としての価値を維持できないかも知れません。

米ドルの次に大きな取引量を誇り、アンチドル通貨としての役割を果たしてきているユーロだけに、それが崩壊するのは世界経済にとっても大きな損失です。

そんな大きな話よりも、ユーロの買いポジションを持っている人はどうなるのか?という心配もあるでしょう。さすがにそこまではないと思いますが、もしユーロが紙切れになってしまったら、ユーロの買いポジションも事実上価値を失います。売りポジションなら大儲けできると思いますが、買いポジションはその逆ということです。

そこで、筆者からこの不安定感が増しているユーロとの付き合い方をご提案します。