FXトレードテクニック 両建てその8
3回にわたって両建ての代表的なトレード戦術をご紹介してきています。
今回はその3回目で、「利益確定両建て」を解説したいと思います。
まずは、ある投資家のある場面を想定してみましょう。
すでに利益が出ているポジションを利食いたいが、利食った後で相場がさらに進んで儲け損ねるのは嫌だ、しかしこのまま保有して相場が反対に行ってしまい、一度は出ていた利益を取りこぼすのはもっと嫌だ・・・。
いかがでしょうか、こんな局面は誰にも心当たりがあるのではないでしょうか?
せっかく一度は出た利益を確定させた上で、さらに相場を追いかけたいという虫が良すぎる願望を人間は持っているのです。
両建てをすれば、その時点で相場が固定されるのでその特性をいかしてみましょう。
すでに利益が出ているポジションがあるとして、それを固定する目的で両建てオンポジションを建てます。
不安に思っていたことが現実になって相場が反対方向に進み始めたとしても、後から建てた反対のポジションが利益を稼いでくれるので利益が目減りすることはありません。
仮に最初のポジションを建てた水準を突破して反対の方向に進んだとしても利益を逃しません。
そんな時にこそ両建ては威力を発揮するので、やっといて良かったとメリットを感じられることでしょう。
しかし、そうではなく相場はさらに思惑通りに進んだとしましょう。
その場合は両建てで後から建てたポジションが損失になってしまいます。
この場合、最初のポジションが大きく稼いでいるので放置で構いません。
いつか相場のトレンドが変わって、最初のポジションを利食いした時に同時決済しても構いませんし、欲張って利食いだけをして後のポジションは残しても構いません。
トレンドが逆になったのであれば、今度は後から建てたポジションの時代がやって来るかも知れないからです。
2017年05月18日