FXトレードテクニック 両建てその5
前回に続いて、両建てを事実上のドテントレードにする手法の補足です。
トレンドが転換したもののそれを読み切れず、トレンドと反対のポジションを持ったままになっている場面での両建て活用法を解説したいと思います。
かなり具体的な場面を想定していますが、心当たりがある方は多いのではないかと思います。私ももちろんその一人で、何度もそういった場面で両建てを活用させてもらっています。
ドル円がちょうど100円の時、すでに上昇トレンドだったので買いポジションを建てたとします。それまで長い上昇トレンドだったのでまだ勢いは続くと見たわけです。
しかし、100円で買いポジションを建てた直後に今度は反転、99円台に下落しました。
しかも下落は止まらず98円台を目指すという観測まで出ている・・・そんな時こそ、両建ての出番です。
99円台のどこかで本来なら損切りをしてドテン、売りポジションを建てたいところですが、それも嫌だという場合には本来損切り→ドテンをするべきポイントで両建ての売りポジションを建ててやりましょう。
さらに相場は円高基調になって98円台を目指すという勢いになってくると、後から建てた売りポジションの含み益が大きくなってきます。
その頃合いを見計らって、最初に持っていた買いポジションを決済します。ここで損失は確定しますが、もう一方の売りポジションが含み益を持っているので完全な損ではありません。
後は、相場が下がりきったところ(ほとんどの場合は前回上昇トレンドの開始ポイント)で、後から建てた売りポジションを決済します。
この時にプラスになるか、差し引きゼロになるか、もしくは若干のマイナスになるか、これについては分かりませんが、損切りが遅れたポジションがロスカットされるよりはるかにマシな結果になるはずです。
2017年05月12日