FX取引デビューしたのに即退場とならないために知っておきたい3つのリスク

FX取引には大きく分けて3つのリスクがあります。
1つ目のリスクは、為替の上下によって損失を被る可能性がある為替変動リスクです。
為替は常に変動するものなので、ポジションを取った時点で為替変動リスクを抱えることになるため、FXトレーダーの誰もが持っている最も身近なリスクといえます。
また、レバレッジを利用している場合はほんの少しの値動きでも大きな損失を被る可能性があります。
そのため、為替変動リスクを可能な限り軽減するためには、ポジションを取る前にどれだけの損失なら許容することができるのかということと、損切りのラインはどこなのかを決めておき、逆指値を利用してリスク管理することが大切です。
どんなに経験豊かなトレーダーでもリスク管理が出来なければ、いつかは負けて為替市場から退場することとなります。
これはつまり、逆指値など先ほど挙げた対策をするなどしてリスク管理をしておけば、一気に負けて退場するという事態は避けることができるということです。


FX取引における2つ目のリスクは、為替市場における流動性リスクです。
例えば、ポジションを取得して少しの間はかなりの利益を上げていたのに、寝て起きて取引状況を確認してみたら予想外に大きな損失になっていたということがあります。
これが流動性リスクです。
為替市場では常に世界中のトレーダー達は活発に取引をしており、トレーダー同士がポジションを売ったり買ったりすることで成り立っていますが、このポジションの需要と供給のバランスが極端に崩れた時に流動性リスクが発生します。
スイスフランショックやトルコリラの大暴落を想像していただければ分かりやすいと思います。
滅多に起こることはありませんが、万が一流動性リスクが発生するとたとえ逆指値を利用していたとしても、指定したライン以上に大きく値下がりして清算されてしまう可能性があります。
また、強制決済のシステムが発動したとしても、口座がマイナスとなってしまうことも考えられます。
以上のことから、万が一の状況に備えて自己資金の全てを投資するのではなく、分散投資した方が賢明だといえます。



FX取引における3つ目のリスクとして、利用しているシステムに何らかのトラブルが発生することで取引ができなくなってしまうシステムリスクが挙げられます。
システムリスクが起きる要因として、世界的に大きな事件の発生や要人の発言によって市場が一気に動き、取引量が爆発的に増えることでシステムに過剰な負荷がかかってしまうことや、業者の人為的なミスが考えられます。
このシステムリスクが発生した時に一番困るのは、保持しているポジションが清算できなくなってしまうことです。
損切りしたいのにできないと損失が拡大する恐れがありますし、利益を得るチャンスを逃してしまう可能性があります。
業者によってはシステムトラブルが起きた時には電話口で取引できるところもあるので、あらかじめ確認しておいた方が無難です。
FXなどの投資では余剰資金で取引することも大切ですが、為替変動リスクや流動性リスク、そしてシステムリスクの3つに対する理解を深めて、あらかじめ対策をしておくことが非常に重要です。